2023.6.9
船橋ジョッキーズレポート
vol.9
スペシャルコンテンツ
- 細江
-
普段はこの後に競馬の話題を取り上げるんですけど、どうしても気になるので先にファッションについて聞かせてください!
山本騎手が来ている洋服はご自身で選んだのかしら?
- 山本騎手
-
家内がアウトレットで買ってきたんです。家内に持たされました。
- 細江
-
奥さんに?ステキなお話。
- 山本騎手
-
そうですね。
- 細江
-
ファッションは好き?衣装持ちなのかな?
- 田中騎手
-
悠希(山中騎手)もそうですね。俺はユニクロとかなんですけど
- 山中騎手
-
俺もユニクロ買いますよ。何ならこれユニクロですよ!
- 細江
-
一方で山本騎手はご自身の選択としても、今日のような際立つファッションなのかな?
- 山本騎手
-
ごめんなさい、なんか。(笑)
- 田中騎手
-
前にロシアの人が被るような帽子を身に着けてきたんですよ!
それも紫色(笑)
- 山中騎手
-
ヒョウ柄のパーカーを着てた時もありました。
- 山本騎手
-
新人の頃です。
- 細江
-
奇抜(笑)
それでは本題に戻ります。
まずは、どのような流れで騎手の道を開いたのか教えてください。
- 田中騎手
-
僕は出川己代造(でがわみよぞう)先生(元船橋競馬所属調教師)とのご縁からです。
実家近くにあるスナックのような飲み屋さんに先生が来ていたんです。
うちの実家が酒屋でそのお店と仲良くて、“その人知ってるよ”みたいな感じで紹介してもらったのが始まりです。
体が小さかったこともあったし、このまま高校へ行くのもなぁっていうタイミングだったので。
- 細江
-
なるほど。そもそも馬には興味があったんですか?それとも体が小さかったから?
- 田中騎手
-
特には。ただ中学2年位だったんですけど、ちょうどその頃から中央競馬を見始めたんです。
- 細江
-
当時、他にスポーツはされてましたか?
- 田中騎手
-
ずっと野球をやっていました。
兄二人と同じ高校で、特に真ん中の兄貴はソフトボールで全国でもそれなりに活躍していたので、僕も推薦で同じ高校へ行く話もあったんですけど、こっちに来ました。
- 細江
-
スポーツ一家なんですね。運動神経は自信があったんでしょうね。
- 田中騎手
-
体を動かすのは結構好きでしたね。
- 細江
-
その流れですぐ競馬学校に?実際に跨ってみていかがでしたか?
- 田中騎手
-
まぁ上手くはないですよね(笑)難しかったです。
乗馬は1年程やったんですけど、最初は怖かったですね。
- 細江
-
慣れるまでは怖いですよね。続いて山中騎手はいかがですか?
- 山中騎手
-
僕も体が小さかったので母親に“やってみたらどう?”って言われたのがきっかけです。
その後、競馬場を観に行って決意しました。
- 細江
-
それまで乗馬経験は?
- 山中騎手
-
全くありませんでした。
- 細江
-
運動は?
- 山中騎手
-
野球もやってましたし、空手もやってました!
- 細江
-
資料を見させてもらったんですけど府中で競馬を観たんですよね?
- 山中騎手
-
はい。単純にかっこいいなと思いました。
- 細江
-
ジョッキーを見て?
- 山中騎手
-
はい。そこから中山競馬場の少年団に入りまして1年間だけ乗馬をやって、競馬学校へ行ってました。
- 細江
-
他には誰かいましたか?
- 山中騎手
-
坂井瑠星君は僕が入った時に5年生か6年生で入っていました。
- 細江
-
実際どうでしたか、乗馬してみて。
- 山中騎手
-
楽しかったですね!単純に面白かったです。
- 細江
-
なるほど。山本騎手はいかがですか?
- 山本騎手
-
僕は兄がジョッキーやっていたのでその流れです。以上です。
- 細江
-
やだー(笑)もう終わり!?ちなみに4人兄弟ですもんね。
全員男の子?
- 山本騎手
-
1番下が女の子です。
- 細江
-
ご両親は競馬と関係をお持ちの方?
- 山本騎手
-
関係ないです。
- 細江
-
自分の子供3人がジョッキーになったわけですけど、お母さんは何て言ってました?
- 山本騎手
-
僕は3番目なので特にもうドキドキ感というか怖いという思いもなかったんじゃないでしょうかね。まぁ流れというか。
- 細江
-
ちなみにご両親は何なさってるの?
- 山本騎手
-
普通の仕事です。
- 細江
-
似てる。私も一般家庭から競馬の世界だし、高校を卒業してから競馬学校に。山本騎手も高校へ進学したんですよね?
- 山本騎手
-
はい。僕は高校を卒業してから騎手を目指しました。
- 細江
-
何か理由があったんですか?
- 山本騎手
-
兄から高校は入っておいた方が良いよって。
- 細江
-
ジョッキーのお兄ちゃん二人に?
それどういう意味だったんでしょうね?
- 山本騎手
-
当時、盛岡競馬の存続問題があったので、学歴はあった方が良いという意味だったのかもしれませんね。
- 細江
-
なるほど。ちなみに、お兄ちゃんの活躍を見て、自身のやる気を掻き立てる要因になりました?
- 山本騎手
-
そうですね。どうせなら一回ジョッキーになってみようかなという感じです。
- 細江
-
なるほど。それで実際に馬に乗りだしたのは?
- 山本騎手
-
学校に入ってからです。
- 細江
-
そうだったんですね。乗ってみてどうでした?
- 山本騎手
-
難しかったです。乗馬とかも居残りとかもさせられましたし。
- 細江
-
学校でそういうことがあるんだ!?
- 山中騎手
-
訓練としてあるかもしれないです。集団で乗っていても、怒られるとそのまま継続みたいな、他の人たちは馬だしとかに行くんですけど。
- 細江
-
つらい…。続いて競馬学校時代の思い出を聞かせてください。田中騎手お願いします。
- 田中騎手
-
体重が重かったから、すごい苦しくて大変でしたね。
今思うと楽しかったですけど、当時は辞めたくて仕方なかったですね。毎日走ったりして…。
- 細江
-
体重を落とすのは大変ですし、何よりもお腹空くと眠れなくなったりしますもんね。
それでも2年続けられたのは?
- 田中騎手
-
親の反対を押し切って行ったから辞めるわけにはいかなかったですね。
- 細江
-
ご両親反対したんだ?
- 田中騎手
-
最初は反対してましたね。
- 細江
-
なるほど。同期は?
- 田中騎手
-
同期は、南関競馬だったら平山真希ちゃんだけど辞めちゃって今は調教師です。
- 細江
-
お二人は教養センター時代のエピソードはありますか?
- 山本騎手
-
朝の“アレ”が嫌だった、嫌いになる。
- 山中騎手
-
起床点呼の前に、予備起床みたいなのがあって放送で音楽が流れるんですよ。
どんな音楽を流すか先輩が決めるんですけど。
- 細江
-
小学校みたい(笑)
- 山中騎手
-
その音楽が嫌いになります(笑)
- 細江
-
えー!?(笑)どんな音楽を選ぶかは持ち回りで決めるんですか?
- 山中騎手
-
だいたい先輩が決めますね。
色んな曲がミックスされたCDが流れるんですけど、だいたいいつも同じところで切られますし、最初の一曲目で起きちゃうじゃないですか、だから嫌いになります。(笑)
未だにその曲を聞くとも“うわぁ”ってなります。