2022.10.19
船橋ジョッキーズレポート
vol.3
スペシャルコンテンツ
- 細江
-
そんな濱田騎手を木間塚騎手はどう見ていらっしゃいますか?
- 木間塚騎手
-
強いていうなら、実習生の頃に見た時は、めちゃくちゃ怖い人だなぁって思ってました。
でも、一年位経ちましたけど、今の印象は本当に良い人だと思っています。
- 小杉騎手
-
お前が一番面倒見てもらってるもんな。
- 細江
-
じゃあ、初め厩舎配属になった時、こんな怖い先輩が…みたいな感じ?
- 木間塚騎手
-
そうですね。濱田さんだけでなく小杉さんにも面倒みてもらってます。
濱田騎手は厳しくもありますが、良い先輩です。
- 濱田騎手
-
俺の話ばっかり(笑)
- 細江
-
続いて、濱田騎手からみて木間塚騎手はどんな印象をお持ちですか?
- 濱田騎手
-
ちょっと頭の回転が遅いですね(笑)
- 小杉騎手
-
俺たち良い事言わないじゃん(笑)
- 濱田騎手
-
いつも僕と一緒にいるからか、似てるって言われるんですよね。
- 小杉騎手
-
確かに似てる。
- 細江
-
え!?
- 濱田騎手
-
さっき小杉が言ったことと同じような事をそのまま(木間塚騎手へ)言ってもいいくらい。
一言余計なことを言っちゃうんですよ。
- 細江
-
過去の自分を見てるみたいな?
- 濱田騎手
-
小杉に言わせると、僕よりパワーアップしてるみたいです。
- 小杉騎手
-
お前顔に出ちゃうもんな。
- 木間塚騎手
-
顔に出たり、地雷踏むこともしばしば…
- 細江
-
すごい、冷静に自覚してる(笑)
- 濱田騎手
-
たぶん言われすぎて自覚してるんだと思います(笑)
僕と同じタイプです。
- 細江
-
でも、自分を見ているようで可愛いんでしょうね。
- 木間塚騎手
-
余計なことを言ってしまうことがありますけど、厩務員さんにそこまで嫌われるようなことは言ってないと思います。
- 細江
-
ポジティブだね!
- 木間塚騎手
-
こんな僕を厩務員さんも可愛がってくれているので、自分も変わらなきゃいけないなぁって思ってます。
- 細江
-
誰かを怒らせてしまうこともあるってこと?
- 木間塚騎手
-
ありましたね…。一時期はしょっちゅうでした。
- 小杉騎手
-
怒ったことあったよね?
- 木間塚騎手
-
このお二人には厳しく怒られたことあります。
- 細江
-
どんな理由で?
- 木間塚騎手
-
馬乗りに対してです。せっかく追い切りを任せてくれるのにも関わらず、僕がグジグジ言ってしまって。
- 細江
-
だけど普段は良き先輩なんでしょ?
- 木間塚騎手
-
はい、二人とも良い先輩です。
ある厩務員さんから、例え嫌われたとしても逃げたらダメだって言われました。
だから、例え怒られたとしても逃げずに立ち向かう気持ちを忘れないように。
どのみち、突き進んで行かないといけませんから。
- 細江
-
立派じゃないですか!!
では、木間塚騎手から小杉騎手の紹介お願いします!
- 木間塚騎手
-
小杉先輩は、とても素晴らしい先輩です!
- 小杉騎手
-
さっきから素晴らしいしか言ってないじゃん(笑)
- 木間塚騎手
-
お二人には騎乗技術もそうなんですけど、上手く乗れない馬がいた時や競馬で分からないことがあるとアドバイスしてもらってます。
いつもお世話になっています。
- 細江
-
やっぱり気にかけてあげてるんですね?
- 小杉騎手
-
そうですね。調教の時は結構教えたりしますね。競馬自体は自分が上手いと思っていないので、自分が出来ないことは言わないですけど、調教は自分で言うのもなんですけど上手な方だと思うんです。だから調教の事は教えています。
- 細江
-
近くにお二人のような先輩がいるのは心強いですね。
調教は、年齢を重ねるにつれ乗らなくなったりするでしょ?
ベテランになるとレースだけ騎乗する方も多いと思いますけど、みなさんはがっつり?
- 濱田騎手
-
がっつり乗ってます。
- 小杉騎手
-
毎日20頭近く乗ってますね。
- 木間塚騎手
-
僕はいっぱい乗らないと競馬も乗せてくれないかもしれないと思って必死で乗せてもらってます。
- 細江
-
そんなに乗るんですね。ちなみに直近で一番ハードだった日の調教は?
- 木間塚騎手
-
1時20分に起きて1時40分からスタートして10時までで25頭に乗りました。
- 細江
-
25頭!?
- 小杉騎手
-
僕は2時から乗り始めて9時20分までで23頭です。
- 濱田騎手
-
僕は2時20分から9時で18頭だったかな。
- 細江
-
みなさんすごいですね。その日も競馬開催日だったりするわけでしょ?
- 小杉騎手
-
そうですね、他場もありますので。
- 細江
-
遊ぶ時間もないですね。
- 小杉騎手
-
まぁ、遊ぶ体力は別だもんな!
- 木間塚騎手
-
遊びと仕事は別ですね(笑)
- 濱田騎手
-
それだけ仕事してるのに彼(木間塚騎手)は僕よりずっと元気(笑)
- 木間塚騎手
-
なんかリミッター外れるんですよね。
- 細江
-
次の日も朝早いのに?
木間塚騎手、若いもんね!(笑)
- 木間塚騎手
-
永遠の18歳ですから、僕!(笑)
- 細江
-
ここからは、騎手になるまでの道のりをお聞きしたいと思います。
小杉騎手はどんなきっかけで騎手の道へ?
- 小杉騎手
-
乗馬を始めたのがきっかけで、そのきっかけは父親が競馬(中央競馬)が大好きだったんです。
騎手にさせたかったみたいですけど、正直なところ当時は乗り気じゃなかったです。
- 細江
-
おいくつの時?
- 小杉騎手
-
小学5年生の時に中山競馬場の少年団に入っていました。
その時、犬が欲しくて、「2年続けたら犬を買ってほしい」という約束で始めたんです。
馬に乗るのも楽しかったので続けられて、ちょうど2年たった時にマルチーズを飼うことになりました。
- 細江
-
その後、騎手を目指したということですけど、最初は中央競馬を受験した?
- 小杉騎手
-
そうですね。中学3年から高校2年まで受けたんですけど、3回受けて2回二次まで進んだんですけど…喋れなかったんですよ、僕。
- 細江
-
面接で?こんな饒舌なのに?
- 小杉騎手
-
はい。緊張しちゃって。本当に喋れなかったです。
その後、高校を卒業してから地方競馬を受けて船橋に来ました。
- 細江
-
お父さん嬉しかったでしょうね!今も応援して見に来てくれてるんじゃないですか?
- 小杉騎手
-
どうですかね~
- 細江
-
いやいや(笑)
でも、デビュー当時の頃はきっと来てたでしょうね。
お父さんから乗り方とかアドバイスはなかったんですか?
- 小杉騎手
-
僕はあまり聞かないタイプだから(笑)
親とそういう話をするのが少し恥ずかしいのかな。
- 細江
-
濱田騎手はいかがですか?
- 濱田騎手
-
僕はもともと動物が好きだったので。
京都出身なんですけど、京都競馬場が近くてよく行ってポニーを触らせてもらってました。
進路を考える時に競馬は少し見ていたので興味を持ち始めた頃、「こういう仕事あるけど」って勧められたんです。
ただ、僕は勉強するのがめちゃくちゃ嫌いなので悩みました(笑)
- 細江
-
中学の時?
- 濱田騎手
-
そうです。その頃めちゃくちゃ小さくて153㎝位しかなくて、体重も全然増えない体質だったんです。それで目指すことになりました。
競馬関係の仕事と言っても、あまり馬に携わっていないから専門学校に行ったんですよ。
- 細江
-
それはどちらの?
- 濱田騎手
-
今はもう無いですけど、バジガク(馬事学院)です。
- 細江
-
高校には行かずそこに行って?
- 濱田騎手
-
入学した後、進路をどうするって話になった時、牧場行くか地方競馬という選択肢もあるよって言われて騎手の道を選びました。
- 細江
-
小杉騎手同様に小さい頃から乗っていなかったわけでしょ?
- 濱田騎手
-
進路を考えてる間、ずっと京都競馬場の少年団に在籍してました。
