2023.6.14
船橋ジョッキーズレポート
vol.10
スペシャルコンテンツ
- 細江
-
どんな子?
- 川島騎手
-
かわいいです!
- 細江
-
素敵な出会いがあってよかったです。
それにしてもまだ32歳でしっかりしていますよね。
- 張田騎手
-
若いのにすごいですよ。
僕なら、いかにやらなきゃいけない事をやらないで済むかって(笑)
好きな事しかやらないから申し訳なく思っちゃいます。
- 細江
-
この若さで一歩引いたり二歩引いたりしながら冷静に周りを見るってなかなかできないですよね。
- 庄司騎手
-
それと真面目です。
- 細江
-
3人の共通点は“真面目”ですね。
- 細江
-
さて、ここからは騎手になろうと思ったきっかけをお聞きします。
- 張田騎手
-
張田先生の…
- 細江
-
先生って呼んでるの?
- 張田騎手
-
普段は呼ばないですけど公式の場とかでは先生と呼んでます。
- 細江
-
そうなんですね。
- 張田騎手
-
張田先生の影響です。
ただ、ジョッキーになろうと思って馬には乗ってなかったですね。
- 細江
-
えっ!?ちなみにいつ頃から乗り始めたんですか?
- 張田騎手
-
中学1年生の頃からです。
色んな事をやっても続かなかったんですけど、馬だけは楽しかったんです。
その後、将来の事を考えたときに遠回りはしましたけどこの世界に入ろうと決めました。
- 細江
-
実はね、これを聞いていいのか考えていたんです。
遠回りという言葉がありましたけど、JRAの競馬学校を卒業間近で…。
きっと大変な道のりだったんだろうなと思うんです。
でも、人ってそういう道のりの中で深みが出るんじゃないかと。
- 張田騎手
-
どうですかね。でも遠回りしたからよかったとは思わないですよ。
ただ、あのまま乗り役になっていたら、まあまあの“クズ”になっていたかもしれないです。
そういう面ではよかったと思います。
- 細江
-
色んな要因があった中からこの選択をしたと思いますけど、これはご自身で決めたんですか?
- 張田騎手
-
自分で選択しました。
もともと張田先生からは“乗り役になるな”と言われていました。
- 細江
-
そうなの!?
- 張田騎手
-
元々はそうなんです。その後、中学3年生くらいの時に“乗り役になりたい”って決めてからは後押ししてくれました。
- 細江
-
ジョッキーになるまで、奥様がすごくサポートしてくれたんですよね?
- 張田騎手
-
そうです。勉強が得意ではなかったので(笑)
さすがに試験直前は勉強しましたけどね。
- 細江
-
確かマー君(本田正重騎手)も勉強は苦手って言ってたような気がする。
- 張田騎手
-
いやいや、彼と比べたら勉強できますよ!(笑)
- 一同
-
(笑)
- 張田騎手
-
僕は平均以上はできるんですよ。
- 細江
-
ごめんなさい~
高いんだね、見てるところが。
- 張田騎手
-
でも一発試験で何回かトライしたんですけど全然ダメで。
- 細江
-
何回目だったんですか?
- 張田騎手
-
確か最初は2回くらいで諦めたんです。体重も厳しかったし。
漠然と調教師を目指そうと思って、それで色んな調教師にお世話になりながら厩務員やってたんですけど、結婚して子供ができた時に乗り役になりたいと思ったんです。
- 細江
-
それは、乗ってる姿を見せてあげたいということ?
- 張田騎手
-
親父の姿を見てめちゃくちゃカッコいいなと思ったんです。
自分もそうやって見てもらいたいって思った時、“あっ、うちの嫁勉強できる”って。
でも、めちゃくちゃスパルタで(笑)
- 細江
-
あっそう!?
- 張田騎手
-
その時、体重が55~6㎏あって47㎏にしなくちゃいけなかったから、1年間毎日汗取りしながら勉強させられて。
- 細江
-
フラフラだね。それで調教も厩務員の仕事もあるっていったら地獄…。
- 張田騎手
-
まぁ仕事は楽しかったんですけど勉強だけは勝手が分からなくてストレスでした。
- 細江
-
その枠組みを全部奥さんが…っていうことですね。
ちなみにお子さんはおいくつですか?
- 張田騎手
-
今年5年生なので11歳かな。
- 細江
-
パパの姿は見てる?
- 張田騎手
-
あんまり。
- 細江
-
そうなの!?(笑)
- 張田騎手
-
僕も親父をカッコいいなとは思ってたんですけど、垂れ流しで見ていたというか。
- 細江
-
垂れ流しって…。
- 張田騎手
-
なんて表現していいか分かりませんけど、それが普通だったから。
でも、うちの子供は特別競馬には興味がないみたい。
- 細江
-
好きじゃない!?うちもそうです…。
- 張田騎手
-
子供にやってほしくない理由もあって、怪我とか自分の実力だけでどうにかなる世界でもないから大変だなと思うし。
あと、僕より馬を好きになれないと思って。
- 細江
-
そう?
- 張田騎手
-
馬の扱いとかで子供を嫌いになりそうで。だからやってほしくないです。
- 川島騎手
-
でも、まだ中学生になってないから分からない…。
- 張田騎手
-
確かに(笑)
- 細江
-
(川島騎手は)知ってるの?
- 川島騎手
-
もちろん知ってます。競馬場にも来ているので。
- 細江
-
続いて庄司騎手ですが、ご出身は?
- 庄司騎手
-
山形県です。
- 細江
-
どうしてジョッキーに?
- 庄司騎手
-
テレビ観てですね。馬関係の知り合いがいたわけでもなくて。
- 細江
-
ご両親は競馬をまったくされない?
- 庄司騎手
-
そうですね。でもたまに上山競馬(2003年閉場)に遊びに連れて行ってもらったくらいです。
- 細江
-
なるほどね、公園代わりのような…。
- 庄司騎手
-
そうです。中学時代の担任の先生がすごく競馬が好きで。
本当に体が小さかったので、それで少し話をするようになりました。
- 細江
-
その頃まだお酒を飲まないし~。
- 庄司騎手
-
はい(笑)その後に先生がちょっと調べてみようかって言ってくれて。
- 細江
-
ちなみに成績はどうだったんですか?
- 庄司騎手
-
学業はダメです。
- 細江
-
中学生の時に競馬の騎手っていう仕事があると分かってすぐに学校だったんですか?
- 庄司騎手
-
2回目で受かったんですけど、その時の面接で“本当に(試験)できてなかったからね!”って。
- 細江
-
学科の方が?
- 庄司騎手
-
そうそう。
- 張田騎手
-
僕も“できてない”って言われましたよ。
- 細江
-
そんなに難しいの?
- 庄司騎手
-
難しくはなかったと思います。
- 細江
-
おかしい…(笑)
それでは学校時代の思い出を聞かせてください。
- 庄司騎手
-
必死に勉強したことですね。
本当に学科の方がずっと一番下だったんですよ。
実習から帰って最後に試験なんですけど、“本当に受からないよ”って言われて。
- 細江
-
そうなの!?(笑)
- 庄司騎手
-
当時はピュアだったんでしょうね。素直に鵜吞みにしてめちゃくちゃ勉強したんです。
そしたら受かった時に、同期の中で取れた点数が2番目だったよって。
- 細江
-
すごいね。