2023.3.8

船橋ジョッキーズレポート
vol.7

スペシャルコンテンツ

澤田騎手
それ以来、自分なりに変えて競馬に乗ってると思いますけどね。
どうしても濱ちゃんは、馬の手応えがずっとあって欲しいタイプなんですよ。
細江
なるほどね。言ってたね。
澤田騎手
常に押してるんですよ。鎧を踏んで。
でもそれは車で例えれば、アクセルとブレーキをずっと踏み続けているのと一緒なんです。
細江
ロスしてる感じになってしまいますね。
濱田騎手
それは無意識です。
澤田騎手
鎧を踏むことを3コーナーから4コーナーにかけて徐々にしてリズムを作らないと。
いきなり行けって言っても馬は動けないから、3、4コーナーでリズムに乗せていくのが大事だよって。追い切りでも鐙を踏むだけで“追わない目一杯”をしなさいっていうことを覚えてもらえたらいいですね。
細江
ギアチェンジみたいなことですね。
濱田騎手
徐々に徐々に段階を踏んで出来ればいいかなって感じです。
澤田騎手
ちょっと一言多いからなー(笑)
でも、真面目で良い奴なのはわかってるから、ほっとけないじゃないですか。
だから、研究心を持ってちょっとでも乗り方が変わってくれれば、乗せたいと思う人も増えるんじゃないかな、って思ってアドバイスしてます。
細江
厳しいアドバイスかもしれないけど、凄くありがたいことですよね。
癖は自分ではなかなか気付かないと思いますし。
濱田騎手
ありがたいことです。
細江
濱田騎手から澤田騎手へ何かアドバイスはありませんか?
濱田騎手
強いて言うなら。昔はカーッとなって物に当たったりとかしてたよね。
澤田騎手
そんな時期もありましたね。相談とか出来ないタイプなんですよ。
自分で抱え込んじゃうところがあったので。
今は孝太とか正重さんとかいるので大丈夫です。
濱田騎手
いい兄貴分がいるからね。
細江
素敵だよね、あのお二人。
落ち着いたということで、アドバイスないじゃないですか。
濱田騎手
何も無いです(笑)
細江
強いて言うならって言ったのに(笑)
澤田騎手
個人的に今年は折り合いを一番重点に置いてきました。
それでかなり成績が上がったのでこの調子で継続していこうと思いますけど、今後はもう少し馬との向き合い方を重点に置こうと思ってます。
攻め馬が下手くそで、いつも佐藤賢二調教師に生前はずっと言われてたことなんです。
濱田騎手
そんなことはないと思うけど。
澤田騎手
“お前は攻め馬は下手でも追い切りが上手、乗り役なんだから別に攻め馬が上手にならなくていいんだ”ってずっと言われてました。
細江
ということで、澤田騎手は馬との向き合い方、濱田騎手はアクセルとブレーキの使い方を今後の課題として挙げていただきました。
ぜひ克服して更なる活躍を期待したいと思います!
両騎手
頑張ります!
細江
さて、いつも皆さんにお聞きしている「なぜ船橋の馬は強いのか」という話題にまいりましょう。
前記で紹介したフィールドセンスもその一頭なんですけど、中央から船橋へ転厩した後に浦和で見たら別馬のように良くなってました。体重はかなり減っていたんだけど、良い意味で“あれ?”と思って馬券を買い足したくらい。
古馬になってからあそこまで復活させるっていうのは凄いことだと思うんです。
澤田騎手
やっぱり厩務員さんとかの経験じゃないですか。
細江
人の力で変わりますもんね。
澤田騎手
みんなの引き出しの多さと経験が強い馬作りに影響してるんでしょうね。
与えられた環境の中で試行錯誤を繰り返した結果だと思います。
細江
最後はやはり人ということですね!
それでは、最後に2024年春に完成予定の船橋競馬場ですが、すごく綺麗になりますけれども、どんな競馬場になったらいいなって思いますか?
澤田騎手
昔の競馬場っていえば、若い人や家族連れが近寄り難い場所だったと思うんです。
お酒飲んでるおじちゃんが大声でヤジ飛ばして、みたいな。
でも、リニューアルを機にこれまで来なかった層の人が来てくれるようになるといいですね。「ららぽーと」もすぐ近くにあるから、買い物帰りにちょっと寄ってもらえたら。
細江
ご家族連れで来場できる競馬場っていいですよね!
澤田騎手
僕も競馬を観て“騎手になりたい”って思ったので、家族連れの方が増えれば中にはそういう子が出てくるかもしれないじゃないですか。
細江
本当に楽しみですよね。
濱田騎手
そうですね。でも自分たちジョッキーは逆に一般エリアに行けないので残念です(笑)
細江
今日もあっという間に時間が経ってしまいましたけど、何か言い足りないことは?
濱田騎手
無いです!
細江
本当に?
濱田騎手
全然ないです(笑)
澤田騎手
(濱田騎手を)3回目も呼んでいいですよ。
細江
3回目の登場お待ちしてます(笑)
ということで「ジョッキーズレポート」第7回目の今回は、濱田達也騎手と澤田龍哉騎手にご登場いただきました。ありがとうございました!
次回もお楽しみに!

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